うちのちびのこと 『プロローグ ちびにまず伝えておきたいこと』
変化
ちびが家族の一員となってから、パパの生き方が変わりました。
本当に変わった、と思います。
産声をあげてからしばらくはそういう意識もあまりなかった。ちびが1歳になる辺りだろうか、今はハッキリと意識が変わったと分かる。
ちびが中心の生活。
こどもがいる家庭はみんなそうだけど、いわゆる巷でいう「こども中心の生活」というのとは少し意味が違う。
『四六時中世話をしていないといけない』という義務的かつ物理的な意味ではないんです。
奉仕の心。
これなんです。
ほう‐し【奉仕】
[名](スル)《古くは「ほうじ」とも》
1 神仏・主君・師などに、つつしんでつかえること。「神に―する」
2 利害を離れて国家や社会などのために尽くすこと。「社会に―する」(コトバンクより)
こんな気持ちになるのは、これまで40余年生きてきて、正直初めてです。
嫁とデートしているとき、結婚するときもこれ程のものではなかったです(ごめん)。
自然と湧き上がる気持ちなんだけど、とても気持ちが入ってるとも言える。
なんでだろう?
パパにとっての「こどもを育てる」という意味
正直、パパはちびのお手本になれるような立派な人間ではありません。
世の中的に悪いと言われていることもしてきたし、ズルもしてきました。
怒られるのが怖くて逃げたこともあるし、自分のことだけを考えて振舞ってたこともあります。
多分、自分一人で生きていく分には、それでも何とかなるんだと思うんです。自分の気持ちとさえ折り合いをつければいいから。
自分自身を騙すこともあるから苦しく感じることもあるだろうけど、自分に言い訳をすることだってできるし、時間が経てば痛みも薄まる。
そうやって、これまで何とか生きてきた。
だからこれからも何とかなると思ってる。
でも、ちびのことだけは違う。
ちびを育てることは、パパにとって(ママにとっても)「使命」だから。
頭で理解する「義務」とは違う。
体で反応する「使命」。
これだけは嘘をついちゃいけない。
これだけは誰のせいにもしちゃいけない。
これだけは自分でやり切りたい。
逃げるとかあり得ない。
放棄とかあり得ない。
そんなこと絶対ない。絶対しちゃいけない。
自分のすべてを投げ出してでも、ちびのことは投げ出さない。
自分のすべてをちびのことに集中させて、ちびを育む。
今までパパが大した人生を歩んできてないだけに、ちびに対する気持ちは一層強い。
というのが、本音。心の奥から引き出した、偽りない気持ち。
パパのそういう気持ちが、いつか伝わってくれたら嬉しいな。